ねむるこうもり~君のにおいで眠らせて~ (ディアプラス・コミックス)

――― わかった 俺の陰 茎もさわっていい ちゃんと洗っておく 薬用石けんで ―――シリアスなシーンのはずなのに気がついたら笑ってしまうこともしばしば。さすが南国ばなな先生です。(シリアスな部分もしっかりありました)人を眠らせてしまう体臭の持ち主「安良木ねむ」は唯一自分のにおいで眠くならない"不眠症"で【友達がいない仲間】認定をしてきた甲守史生と知り合います。十数年ぶりにできた「友達」は人間の三大欲求を理解できないという変わった人物だったけれど、人には理解されない辛さを身を以って知るねむにはその部分は理解することができて。ねむのにおいを甘くて良い匂いだとパーソナルスペースお構いなしで嗅いでくる甲守がもしかしたら自分のにおいで寝てしまうようになるのかとせっかく友達になれたのに逡巡してしまうねむでしたが、やっぱり彼を救いたいとにおいを嗅がせるも勃ってしまった彼は甲守にヌかれてしまいます。その後、甲守の過去に唯一の友達だった泰賀に襲われますが、眠ってしまった彼を逆に襲おうとしてしまって、泰賀もにおいで苦労する仲間だと知ります。泰賀もまた自分のにおいに反応せずに友達でいられる甲守に異常なまでの執着を持っていて、ねむに甲守を返すように迫るのですが―――。自分を選んだ甲守に戸惑う部分もあったねむ。でも、彼に触れられると思考がまとまらなくなったねむは欲情して好きだと自覚して彼を求めて。泰賀がちょっと可哀想だなと思う部分もあるのですが、ふたりが幸せそうでホッとしました。